就職活動、いわゆる就活真っ最中の方、あるいはもうすぐ就活を始めようとしている学生の方の中には、自分が就職できるかどうか不安を抱えている方もいるのではないのでしょうか。
実際、一般的な就活は業界・企業研究や自己分析などの下調べ、エントリーシートや履歴書の準備などしなければやらないことが多いです。
また、就活を始めてもすぐに内定を貰えるものではなく、不採用続きになることも珍しいことではありません。
そのせいで挫折し「就活がうまくいかない時点で、もう自分は社会不適合者なのでは?」と思い込んでしまうのも無理もありません。
そこで今回の記事では、就活に不安を抱えている方や挫折しそうな学生の方に向けて、ちょっと変わった就活の裏技をお教えしようと思います。
①バイトからの社員登用を狙う
まずはアルバイトとして入社して、しばらく働いたのち、アルバイト先から正社員登用の相談を狙うのを待つという方法があります。
職場での働きぶりや実績、また人となりを踏まえた上で採用を検討してもらえるので、一般的な就活のようなゼロから自分についての説明をする負担が少ないメリットがあります。
また、アルバイトとして入社する為、一般的な就活と比べて採用される可能性はわりと高いです。
アルバイトとして働く中で、実際の現場や仕事の流れを知ることができるので、正社員になった後のイメージも湧きやすいですし、正社員としての働き方もスムーズに身につけられるのではないのでしょうか。
ですが、アルバイトとして入社出来たからと言って、必ずしも正社員登用をしてもらえるとは限りません。
企業側としては、社員を雇うよりアルバイトを雇った方が人件費が浮くため、正社員登用に対して前向きではない企業もあります。
アルバイトとして求人応募する際に、正社員登用を行っているか確認したり、アルバイト中に正社員として企業に尽くしたい気持ちをアピールしたりすることで、正社員登用のお声がけを頂ける可能性も高まります。
コツコツ努力をすることが得意な方にはおすすめしたい方法です。
②フリーランスとして独立する
自分の趣味や特技を活かして、それを仕事にするという方法もあります。
お仕事のツテが無くとも、フリーランス向けの求人サイトがあるので、それを活用することで案件を獲得することは困難ではありません。
今やインターネットはもちろんのこと、SNSの普及も広まっていますので、それらを用いて自身の存在をアピールし、案件を獲得するという手段もあります。
また、「仕事にできる"趣味や特技"」と言われると、イラスト制作や作曲、プログラミングや翻訳など、特別なスキルや才能が無ければできないものと思われるかもしれませんが、仕事に活用できる"趣味や特技"はその限りではありません。
ファッションやインテリアが好きであればインフルエンサーとして自身の生活スタイルを発信したり、ゲームが好きであればゲーム実況者としてライブ配信をし視聴者からのチップを得るなど、「好き」という気持ちが強ければ特別なスキルを要しなくとも仕事にできるかもしれません。
フリーランスは、正社員やアルバイトのような安定した働き方に至るまでの道のりが困難ではあります。
一方で、自分のしたいことを、働きたい時に、働きたい場所で働けるという意味で自由度が高いので、会社からの縛りや社員との人付き合いが苦手な方には、ご検討いただきたい働き方のひとつです。
③学生を続ける(院進学、留学など)
留年や留学、あるいは大学院や専門学校に進学するなどして、学生生活を延長し、就活までの猶予を延ばすという方法があります。
学生を続けるとなるとその分学費を賄う必要がありますし、進学となるとその為の試験勉強をする必要があります。
そのような負担がかかるという点はデメリットですが、その代わりに「新卒」という、就活にあたって非常に有利になる手札を継続できることができるというメリットがあります。
一方で、学校卒業後に就活を行い翌年度の内定を目指す、いわゆる「就活浪人」になるという方法もありますが、その場合は「既卒」という扱いで就職に挑まなければならない為、「新卒」よりは不利です。
そう考えると、就活を始めることや就職することに躊躇するようであれば、学生生活を続けるという方法は有力です。
④就活エージェントを活用する
就活は基本的に自分ひとりで進めるものなので、どのように就活を進めたらいいのか、不安になることも多いと思います。
そこで、就活エージェントという、専任のキャリアアドバイザーが就職をサポートしてくれるサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
キャリアアドバイザーは、利用するエージェントによってサービス内容はことあるものの、単に就活に対する不安の相談に乗ってくれるだけではありません。
自分に合った企業を紹介してくれたり、面接・選考などの日程調節や対策の手助けをしてくれたり、応募先の企業とのやり取りを代行してくれたりと、就活の全体的なサポートをしてくれるのが一般的です。
ひとりで就活することに抵抗がある方には、ぜひおすすめしたいサービスです。
おわりに
以上が、就活に不安を抱えている方向けの就活の裏技でした。
就活において「新卒」であることをアピールするのは内定獲得のために有利に働きます。
そのため「新卒」であるうちに就活を進め、内定を獲得することが一般的ではあるものの、そうすれば将来安泰という訳でもありません。
株式会社マイナビによる2023年の正社員転職率は7.5%と高水準の結果が出ていたようです。
仮に「新卒」として入社したとしても、会社の雰囲気が合わないことや、業務量や収入の不満を理由に転職に至ることも珍しくありません。
そうなった場合は、いずれ「新卒」という手札を捨てて転職活動をすることになるのです。
ですので「新卒」であることにこだわり、「新卒」のうちにと焦って行動をする必要はありません。
自分のペースで就活を始めて、自分が納得いく生き方を見つけられることの方が何より重要です。
その手段として、今回の記事が参考になれば幸いです。