自分は社会不適合者であるという自覚をお持ちの方の中には「給料が低くてやってられない」「自分は朝起きられないから日中眠くて働けない」という方もいるのではないでしょうか。
同じ人間でも体内時計には固定差があり、夜行性の動物のように夜の方が活発的に動ける、いわゆる「夜型」の傾向にある人の割合が成人の約3割ほどだとされています
自分の体内時計に従い、日中は休んで夜に働くという生活を送るために「夜職」に就くことが方法のひとつとして考えられます。
また事実として夜職は昼職と比べて給料も高い傾向にあります。
そこで今回は、夜職の種類と、それぞれの収入を時給換算で調査しました。
①キャバクラ・メンズキャバクラ
▪️時給相場:2,000円~5,000円
夜職と言えば、まず思い浮かびあがるのがキャバクラではないでしょうか。
このお仕事は、お客様の隣に座り、注文されたお酒をつくったり、会話を楽しませるといった業務内容です。
夜職初心者でも応募可能な求人が多いのが特徴です。
聞こえは簡単そうですが、容姿が優れていたり、愛嬌やトーク力が長けていたり、灰皿やグラスの濡れを気にする機転を利かせることが求められ、お客様に選ばれる素質が無いと時給に影響します。
時給の相場に開きがあるのはその為です。
また、お店によっては売上ノルマが課される場合があるので、ルックスのみならず、お客様を楽しませるための日頃からの努力が不可欠です。
②ガールズバー・ボーイズバー
▪️時給相場:1,500〜2,000円
お客様が注文した飲み物を用意したり、会話をする点はキャバクラと似ていますが、大きな違いとして、カウンター越しにお客様に接客することが挙げられます。
お客様の真隣で接客するキャバクラではセクハラを始めとした迷惑行為に遭う可能性が無きにしもあらずですが、こちらはカウンター越しで接客するので安心して働くことができます。
ただ、その分時給がキャバクラと比べ低いです。
キャバクラはハードルが高いが多めにお金が欲しい!という方のファーストステップとしていいかもしれません。
③コンセプトカフェ(コンカフェ)
▪️時給相場:1,000~3,000円
コンセプトカフェとは、店ごとに設けられた特定のコンセプトを前面に押し出したカフェのことです。
そのコンセプトにならって、既定のコスプレや世界観でお客様を持てなすお仕事です。ひと昔前に話題になった「メイド喫茶」が代表例です。
「カフェ」とあるので日中にしか営業していないイメージを抱きますが、カフェとして終電までフードドリンクを提供するコンカフェもあれば、バーのように深夜帯まで営業しお酒を提供しているコンカフェもあります。
あくまで"コンセプト"を押し出すことが主目的なので、実際の営業時間や接客形態(テーブルを回るか、カウンター越しか)はお店によって異なるようです。ですが、やはり勤務時間が深夜帯であるほど、時給が高い傾向にあるようです。
③ラウンジ
▪️時給相場:2,000〜6,000円
ラウンジは、キャバクラと一緒で、会話をする仕事です。
ただ、キャバクラはお客様と一対一で過ごすのに対して、ラウンジは複数人のキャストでお客様をもてなします。
また、とにかく盛り上げることに重点を置いたキャバクラとは違い、ラウンジには、ゆっくりお酒を飲みたい方の客層が多いので落ち着いた雰囲気であることが多いです。
もうひとつの違いとして、キャストがお酒を用意したり、お客様のタバコに火を付けたりといった仕事は"黒服"と呼ばれる別のスタッフに任せられるという点があげられます。
これらの点から、夜職の中でも最もラフに働けるお仕事と言えるでしょう。
④クラブ
▪️時給相場:5,000円~数万円
クラブは夜職の中でも最も敷居が高いお仕事です。
ホステス(女性)あるいはホスト(男性)として、お客様の隣に座って接客をします。
クラブは基本的に会員制であることが多く、その分客層も上品な方が多いようです。
そのため、非常に高い接客の質を求められます。
経営者や会社の重役などのビジネスマンや富裕層を相手に接待することが多いようなので、業界の知識が無ければ会話が成立しないこともあります。
その敷居の高さから採用率が低く、仮に採用されたとしても接客マナーやノルマが厳しいという面もありますが、その分時給が高いです。
⑤スナック
▪️時給相場:1,500円~1,800円
一般的に「ママ」と呼ばれる店主がメインになるお店で、お客様とカウンター越しにお酒と会話を楽しむお店です。
そのママの補佐的な立ち位置として働くことができます。
スナックは他の夜職とは違い、お店の規模が小さいことが多く、いつもの常連さんがいらっしゃることが多いです。
取り扱っているメニューもキャバクラやクラブで扱うような聞き馴染みのないお酒を扱うことが少なく、よくある居酒屋で扱われているようなお酒を用意していることが一般的なので、新しく覚えることも少ない傾向にあります。
ですので、お客様と顔なじみになってしまえば、比較的気楽に働けるお仕事です。
ただ、他の夜職と比較すると時給が低い傾向にあります。
おわりに
以上が、一般的な夜職の種類と時給の相場でした。
夜勤のお仕事はこれ以外にも、24時間営業のスーパーやコンビニの店員、警備員、運送業など様々ありますが、大抵の場合お客様や同僚とのコミュニケーションが少なく、働くごとに精神がすり減ってしまうことが多いです。
しかし「夜職」は、お客様とのコミュニケーションに重点を置いたお仕事ですから、コミュニケーション不足で精神的に病んでしまうことは無いでしょう。
ただし、自分磨きやお客様のニーズに合わせた話題の提供、そのための情報収集など、日頃の鍛錬を欠かせないお仕事ですが、その分対価も大きいということを念頭に置いておきましょう。
この記事が、皆さまのライフスタイルを考える一つの手がかりとなれば幸いです。