中学生のみなさんの中には「クラスに馴染めない…」「授業に追いつけない…」などといった理由から、社会に出ることに不安を感じたり、もしかしたら自分は「社会不適合者になってしまうのではないか」と思われたりする方もいるかもしれません。
ですが、長い人生ですから、目先のことで焦らず長い目で将来を見据えることが大事です。また「社会」と一口に言っても、その範囲は想像よりはるかに大きいものですから、今生きづらさを感じていても、どこかでそれを乗り越えられる機会はきっとあるはずです。
そこで、今回の記事では、社会に対して不安を感じている中学生のみなさんへ、今考えるべき3つの将来をご紹介します。
①就職か進学か
今の日本の法律では、中学生は原則働くことはできませんが、15歳になってから最初の3月31日を迎えて以降は働いてもよいことになっています。
ですので、卒業後にどこかの会社に就職することも進路のひとつです。
ですが最終学歴が中学卒業、いわゆる「中卒」だと、選べる仕事の数が少なかったり、仮に仕事に就けたとしても貰える収入が少なかったりと、様々な場面で不利な点が多いことが現実です。
その為、日々の勉強に励み、高校や大学へ進学してから就職することが、現在の一般的な進路とされています。
しかし、仕事や勉強だけが人生のすべてではありません。スポーツやアートなどと言った文化的な活動に取り組んだり、いわゆる「推し活・オタ活」などといった趣味に人生をささげたりすることも、有意義な人生の過ごし方です。
自分が大人になったとき、どんな人間になっていたいか、どんなことをしたいかを想像してみてください。その姿から逆算して、今できることは何かを考えてみましょう。
②自己表現・自己主張
中学を卒業後、就職するにしろ進学するにしろ、面接や実技試験、仕事や学業の中で、自己を表現したり自分の意見を主張したり、自分をよく見せるためのアピールを求められたりする機会が多々あります。
そのためには自分の性格を理解して、得意なことを延ばしたり、自分のアピールポイントとなる強みを見つけたりことが必要です。
普段の学校生活や趣味の時間の中で、自分が得意だと思うこと、興味や関心を覚えることは何かを気にしておくと良いでしょう。
将来的にそれが仕事につながったり、進学先を決めるきっかけになるかもしれません。
③海外への進出
「生きることがつらい…」と感じてしまう原因は、あなた自身にあるのではなく、日本固有の文化や身の回りの環境により、ネガティブな思い込みを植え付けられている可能性もあります。
今いる環境がつらくても、あなたを迎え入れてくれる社会がどこかにあるはずです。
それは国内のどこかにあるかもしれませんし、海外に存在するかもしれません。
海外に視野を広げてみると、日本にはない文化・価値観を持っている国が多々あります。
そういった世界に飛び込んでみることで、今とはちがう場所に自分の居場所を見出せる可能性が高まります。
中学卒業後すぐに一人で海外移住は難しいかもしれませんが、修学旅行や海外へ行く高校もあれば、授業の一環として海外へ短期留学できる高校もあります。
そういった行事やカリキュラムがなくても、アルバイトができる高校であれば、コツコツ貯金をして夏休みや冬休みなどの長期休暇中に海外旅行へ行くという方法もあります。
興味があれば、ぜひ海外への視野を広げてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上が、中学生のみなさんにお伝えしたい、いま考えるべき3つの将来でした。
現状、限られた学区の中で行動するように学校から指導を受け、狭い世界で生活することを強いられているかもしれませんが、実際の世界は学区の何倍も広いものです。
なにより、まだ若いみなさんには、何にだって挑戦できるチャンスに恵まれています。
いまクラスに馴染めないことがつらくても、勉強に追いつけない自分がつらくても、広い世界のどこかには自分が楽しいと思える居場所が必ずどこかにあるはずです。
この記事が、毎日がんばっているみなさんの励みになると幸いです。