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社会不適合者の大学生が考えるべき3つの将来

 

大学生のみなさんは、卒業後いよいよ社会人として世の中に迎え入れられます。
人生の節目のひとつとして大変めでたいことではありますが、"社会"という、これまでの学生生活とは全く異なる世界へ飛び込み、自立していかなければならないという点で、社会に適合できるかどうか不安を抱えている方も多いのではないのでしょうか。

「社会に出ても社会不適合者扱いされるかもしれない…」
「自分は会社員としてこれからやっていけるのだろうか…」

 そんな不安を抱える大学生のみなさんへ、今回の記事ではこれから考えられる3つの将来をご紹介します。

①就職

学生生活を終えたら、就職して働くことが一般的です。現に、今まさに就職活動に取り組んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

就活自体に「うまくできるだろうか」と不安を感じることとは思いますが、内定が決まったとて「ちゃんと働けるのだろうか」「会社に馴染めるのだろうか」と別の不安が付きまとうこともあるかもしれません。

しかし、ご安心ください。企業に正社員として入社することだけが"就職"ではありません。
フリーターとして働きながら、プライベートでやりたい趣味や特技の時間を確保したり、ゆくゆくは正社員登用を狙ったりといった働き方もあります。

また、社会で生きていくには必ずしも会社員にならなければならないという訳ではありません。
自分の得意なことを活かしてフリーランスとして活動したり、起業するという手もあります。
雇われの身ではない分、不安定な事業形態にはなりますが、その代わりに自分の好きなことを好きな時間に好きな場所で働けるという点では自由度が高い働き方です。

「会社に馴染めるのだろうか」という不安についても、実際に働いてみてからじっくり考えればいいので大丈夫です。
「会社の雰囲気や業務内容が自分に合わない」と思ったら、転職を視野に入れば良いからです。

厚生労働省の「 雇用の構造に関する実態調査」(2020年調査)では、20代前半で1回転職したことのある割合は「69.7%」という結果になっています。
ですので、今や就職してすぐ転職すること自体、珍しいことではありません。
一度就職してみてから、今後のキャリアを見直すという方法もあるので、肩の力を抜きながら就職活動を頑張ってください。

②大学院への進学

就職することより、学ぶことに注力したい方は大学院への進学をおすすめします。

大学では、受動的に講義を受け知識を付けることが主とされていますが、大学院では、自発的に専門分野について追究することに重点を置きます。
ですので、何か特定の分野を研究したいという気持ちがあれば、大学院への進学を検討してはいかがでしょうか。

もちろん学費はかかりますし、入試に向けた勉強も必要となるため、金銭面と時間面の負担があります。
ですので、学費と勉強時間の確保のために、一度就職して、学費が貯まり次第大学院に進学する方もいらっしゃいます。

また、就職に対する不安から、進路について考える時間をとり、就職までの猶予を確保する為に大学院への進学を決断する方も珍しくはありません。
どのみち、特定の学問や自身の進路など、何かについてじっくり考えたり追究したりしたい気持ちが強い方は、ぜひ大学院への進学も視野に入れてみてください。

③職業訓練校の受講

働くといっても「働く為に必要なスキルがない…」「"仕事"ってどんなことをするのか、具体的なイメージが湧かない…」という不安な気持ちを抱えている方には、国が運営する職業訓練校の受講はいかがでしょうか。

職業訓練校は、就職を実現するために必要な技能や知識を習得する為の国の支援です。
ハローワークで受講を申し込むことができます。
職業訓練校で学べるコースは、具体的にはExcelやWordの使い方、Webデザイン、自動車整備、介護職など多岐に渡ります。
加えて、コースによっては、就労に必要な技能や知識だけではなく、面接の練習や応募書類の添削など、就職活動のサポートまで行っている場所もあります。

実際にどのような内容を学べるか、いつ、どのくらいの期間通うのかは、お住まいの都道府県によって異なります。
最寄りのハローワークへ来所するか、ハローワークのHPにアクセスすれば、直近で受講できる職業訓練校はどのようなものがあるかを調べることができます。

ただ、申し込んだら誰でも受講できるというわけではありません。
受講を希望する場合、原則としてハローワークによる受講可否の判断や、面接・筆記試験の選考があります。
ですので、申し込めばその後の進路が確約されるとは限りませんが、もしご興味があれば、まずはお住まいの都道府県でどのような職業訓練校が受講できるのか、また、その受講資格が自分にはあるのか、調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上が、大学生の皆さんへお伝えしたい、3つの将来でした。

就職するにしても、大学院や職業訓練校に入学するにしても、どちらにしても大学を卒業したら主体的に動くことを期待されます。
そのように言われると荷が重く、責任感を強く感じられるかもしれませんが、大学のキャリアセンターやハローワークを始め、今後の進路をサポートしてくれる施設もあるので、進路に関する悩みはひとりで抱え込まずに、自分の望むキャリアを築いていただけたらと思います。

その支援の一環として、この記事が参考になりましたら幸いです。

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