「社会不適合者」という言葉をよく耳にしますが、そういった方は一体どのような特徴を持っているのでしょうか?
この記事では、一般的に「社会不適合者」と言われる人の特徴を10つご紹介します。
また併せて、その特徴に合った職業もご紹介いたします!
「社会不適合者の特徴」と言われると「人としての欠点」と思われるかもしれませんが、視点を変えれば「強み」に変えられます!
その「強み」を活かせる職業をご紹介いたします。
①コミュニケーションが苦手:あがり症、緊張しやすい等
よく挙げられる「社会不適合者」のイメージとして、コミュニケーションが苦手であることが挙げられます。
大別して人前であがって緊張してしまうタイプと、逆に周囲の空気が読めず話過ぎてしまうタイプの2つに分けられます。
まずは「緊張してあがってしまう」タイプについてご説明します。
つい緊張してしまう原因も人によって様々で「とにかく人と関わるのが無理」という人もいれば「電話やチャットなど対面でなければ大丈夫」という人もいます。
<向いている職業>
・事務
・コーダー
・プログラマー
・システムエンジニア
・バックヤード作業員
・メンテナンス作業員
・コールセンター
人との関わりが最小限で済む仕事は、案外多く存在します。
特に「コーダー」や「プログラマー」などの技術職は、スキルを高めれば在宅ワークやフリーランスにも移行できるチャンスがあります。
そうすれば会社での人間関係のわずらわしさを回避することもできるかもしれません。
②コミュニケーションが苦手:つい話過ぎてしまう、空気が読めない
次は「周囲を気にせず喋りすぎてしまう」タイプについてです。
本人は悪気が無く、むしろ相手に対して良かれと思って喋っていたつもりが、相手の業務の妨げになっていたり職場全体の集中力を散漫させてしまったりと、よからぬ結果を招いてしまうこともあります。
また。誰かに注意されるまで本人から「喋りすぎた」と気づかない場合もあります。
そんな人にこそ、得意のトーク力を活かした職業が向いています。
<向いている職業>
・営業
・接客業
・マネージャー
・ツアーガイド・バスガイド
・ウエディングプランナー
・人材エージェント
喋りすぎてしまうこと自体悪いことではなく、職業によってはこちらから積極的に話さなければ成立しない職業は存在します。
特に「ウエディングプランナー」や「人材エージェント」は、こちらから能動的に情報を提示する必要があります。
そういうクライアントにこそ「話してくれる人」が必要で、つい喋りすぎてしまう人が活躍できる場とも言えるでしょう。
③規則(時間やルール)を守れない
一言に「規則を守れない」と言っても、
規則を忘れてしまう、覚えてはいるものの守れない(出社時刻に遅刻するなど)、そもそも規則に縛られるのが嫌、など理由は様々です。
規則の内容によりますが、順守することに越したことは無いものの、「規則を守れない」ということは”規則”が無くても自分で考え行動に移せる能力に特化しているとも言い換えられます。
そんな”型破り”な性格だからこそ、個性を活かせる仕事は存在します。
<向いている職業>
・コンサルタント
・マーケティング職
・監査アシスタント
・ファイナンシャルプランナー
・起業家・自営業
・ベンチャー企業
"型破り"な言動は、時として現状に一石を投じ、状況の改善に繋がる場合もあります。
「コンサルタント」や「マーケティング職」などは、そういった鋭い視点を必要とされる職業の代表例です。
また、主にベンチャー企業では、始業時間を自由に決められるフレックスタイム制を取り入れていたり、リモートワークで働く場所に制約が無かったりと先進的な会社が存在します。
そういった「そもそも規則に縛られない」環境で働くことも方法のひとつです。
④協調性がない
集団行動が苦手だったり、突飛な行動を取ってしまったりしてしまうことは、時として「社会不適合者」扱いされてしまいます。
特に日本は、集団に同調することを過度に求める傾向にあるため、協調性の無さは厳しい目で見られるようです。
ただし、協調性の無さは、それだけ自立心があるということでもあります。
周りの意見に流されず、自分の意見をハッキリと主張できる軸を持った人とも言えるでしょう。
<向いている職業>
・デザイナー(Web、グラフィック等)
・Webライター
・編集者
・インストラクター
・保険営業
・不動産仲介
・窓口対応
先述した通り、日本はやたら周囲と同調することを求めますが、そもそもその"周囲"の人たちを先導する人がいなければ誰かに同調することすらできません。
その先導者にこそふさわしいのが「協調性がない人」です。自分の意見をはっきりと主張し、向かうべき方向性に導いてあげる職業の適任者といえるでしょう。
⑤プライドが高い
こちらも日本特有の文化ですが、慎ましさや遠慮深さが"礼儀"として認識されている日本では「自分に自信がある人」は毛嫌いされる傾向にあります。
<向いている職業>
・マーケティング職
・インフルエンサー
・教師・塾講師
・アドバイザー
・トレーダー
・自分の得意を活かしたフリーランス
「自分に自信がある人」は、ほとんどどの業務でも活躍できることと思いますが、上記で挙げたのは特に向いていると考えられる職業です。
日本ではそのような人に悪意を込めて「自意識過剰」などと呼ぶこともあるようですが、むしろそのような呼び方をすることが過剰なのではないでしょうか。
「自分はプライドが高い」と自覚している人は、足を引っ張ってくるような悪意のある意見など気にせず、
ぜひ様々な場面で個性を発揮して頂きたいです。
⑥責任感が無い
仕事によっては、個人の判断を求められたり、ある程度の裁量を任されたりと、責任ある作業を割り振られることもあるでしょう。
そのような場面で「もし自分がミスをしたら」と思い悩むあまり責任から逃れようとする人が、しばしば「責任感が無い」と過小評価されてしまいがちです。
しかし、こういった「責任感が無い」人は、自分主体で動くのが苦手なだけで、集団で動くチームプレーであればプレッシャー無く活躍することができます。
それだけ連帯感や協調性を重んじる人であるとも言い換えられるでしょう。
<向いている職業>
・ソフトウェア開発者
・医療従事者
・教師・塾講師
・飲食店スタッフ
・イベントプランナー
・ソーシャルワーカー
ひとりで仕事を進めるのではなく、複数人のメンバーと一丸となって進行する仕事が向いていると言えるでしょう。
もちろん、あくまで仕事ですので、上記で挙げた職業には多少の責任は伴います。
ただ、何らかのミスやトラブルが起きても個人に責任を押し付けるのではなく、チーム全体で改善案を考え共有し、次の業務に活かすという共通点があります。
⑦こだわりが強い
ひとつのことに没頭しすぎて時間を忘れたり、自分が納得いくまで追求しないと気が済まない人などを言います。
「こだわりが強いこと」自体は悪いことではないです。
しかし仕事となると、限られた時間の中で成果を出さなければならない為、時間の制約を無視して自分のこだわりを優先してしまう人は「社会不適合者」とみなされてしまいがちです。
<向いている職業>
・専門店の従業員・オーナー(特に自分が好きな商品を扱う店)
・データアナリスト
・マーケッター
・研究職
・プログラマー
・工芸職人
そんな人には、こだわりが強い特有の"探求心"が求められる仕事が向いていると考えられます。
中には、時間より正確さ重視のものもあり、存分に"探求心"を発揮できる仕事もあるので、やりがいを感じやすいかと思われます。
⑧継続することが苦手
いわゆる"飽き性"で、何をやっても続かない人を言います。
そのような人は多く存在しますが、"飽き性"ゆえに転職回数が多かったり、仕事の注意力が散漫してしまい成果が出せなかったりと、"飽き性"の中でも会社や仕事に影響を与えてしまう人が「社会不適合者」の扱いを受けてしまうようです。
ただ、"飽き性"であることは、様々な分野にチャレンジしたい野心があるとも言い換えられます。
<向いている職業>
・総務
・企画
・接客業
・イベント運営
・不動産仲介
・派遣社員
ルーティンワークでは無かったり、様々な人や商品に携わったりと、業務の内容がコロコロ変わるような飽きのこない職業に向いていると考えられます。
特に、接客やイベント業に関しては、売り上げや動員数などの成果がその日に分かるので、すぐに達成感を得られるという意味でも、退屈させることはないでしょう。
また、一定期間で働く企業を変えることができる、派遣社員という雇用形態もお勧めします。
⑨他責思考
何かトラブルが起こった時、真っ先に他人のせいだと考えてしまうことを「他責思考」と言います。
まず自分のせいではないかと疑わない姿勢が、「他人に厳しく自分に甘い」などと評価されてしまうこともあります。
しかし、裏を返せば、他人に疑いをかけられる程自分の仕事に絶対の自信があり、他人を気にする視野の広さと注意力に長けていると言えます。
<向いてる職業>
・監査アシスタント
・校正・校閲
・経理
・ゲームテスター
・人事
・プロジェクトマネージャー
「監査アシスタント」を始めとした仕事内容に間違いや不正が無いかを確認する仕事、
または、チーム内の進捗業況や組織内の人事評価を行うような人の上に立つ仕事が向いていると言えるでしょう。
⑩昼夜逆転
一般的な生活リズムは、朝起きて、日中に活動し、夜は眠るといった流れになりますが、夜の方が活発的なタイプの方がいます。
生活リズムの乱れによるものだと捉えられがちですが、動物にも夜行性のものがいるように、人間にも夜に活動的になる人の割合がおよそ30%程度いるという研究結果があります。
さらに、夜型になる原因は、生活リズムの乱れではなく、遺伝要因が大きいことも判明しています。
ですので、研究結果からすれば夜型である人の存在は何らおかしくはないのですが、一般的には日中に活動出来ない人は「社会不適合者」というレッテルを貼られてしまいがちです。
<向いている職業>
・警備員
・配送・運送業
・病院の夜間受付
・コンビニ店員
・24時間スーパーの店員
・ホテルのスタッフ
夜あるいは深夜帯にかけて稼働している仕事は意外にも多く存在しており、
特に24時間稼働しているような病院、ホテル、コンビニやスーパーマーケットでの夜勤は、慢性的に人手不足である傾向にあり、給与や待遇が良いというメリットがあります。
まとめ
以上が、一般的に「社会不適合者」と呼ばれる方の特徴と、特徴ごとにおすすめの職業でした。
案外、「社会不適合者」でも活躍できる場が多いことが分かっていただけたかと思います。
一般的に揶揄される「社会不適合者」の特徴に当てはまるからと言って「自分は社会に出てはいけないんだ」などと卑下せず、
「むしろこの特徴こそ自分の誇り」だと自信を持って、ご自身に合ったお仕事が見つかるよう心から願っています。