高校生のみなさんの中には「クラスの人間関係」や「高校に通っている意味がわからない」などといった理由から、
自分は「社会不適合者かも、、、?」と思う方もいるでしょう。
ですが大きく心配することはありません。
高校という非常に狭い範囲で生活していると、生きづらさを感じることもあるかもしれませんが、卒業すれば広い世界に旅立てます。
すなわち、今生きづらさを感じていても乗り越えられる機会はかならずあります。
なんなら学生時代にこそ周りと外れる経験をした方が、のちに美談になることだってあります!
(有名人や経営者が学生時代に社会不適合者だった話とかよく聞きますよね)
そこで今回の記事では、そんな高校生のみなさんが立派な社会人へなるために、今考えるべき3つの将来をご紹介します。
卒業後の進路
卒業後の進路は、大きく分けて「進学」か「就職」のどちらかが一般的です。
主な進学先と言えば、大学や短期大学(いわゆる短大)、専門学校が挙げられます。
高校を卒業してもなお進学を選ぶ人は、よっぽど勉学に励みたい人が選ぶ道のように思われるかもしれませんが、実際はそうではなく、就職と就職後の待遇が良くなるからという理由で進学の道を選ぶ人が多いです。
日本はいわゆる学歴社会ですから、求人を募集している企業側としては、最終学歴が高校卒業の人より、大学、短大、専門学校の順で優遇するのが一般的です。
また、成人を迎えることで司法書士や医師免許といった国家資格が取れるようになりますが、資格によっては資格取得条件として最終学歴を重視される場合がります。
例えば、4年制の大学を卒業したか、大学院まで卒業したか、大学や短大で特定の分野の勉強をしたか、などといったようなことです。
このようなことから、高校卒業後の進路として、選べる仕事の幅が広がるという面ではやはり「進学」を選ぶ方が無難ではあります。
ですが、高校卒業してすぐ働くことは珍しいことではありませんし、どのような学歴であれ平等な待遇を施してくれるところもあります。
まずは自分の就きたい職業になるために「進学」が必須条件にならないか確認することが重要です。
世情を知ること
成人を迎えることで与えられる重要な権利として「選挙権」が挙げられます。
選挙は、政治家ではない私たちでも政治に参加し、私たちの意思を政治に反映する貴重な機会です。
その為には、現在の日本の抱える問題や課題、情勢を理解し、自分なりの「あるべき社会」を思い描いておくことが求められます。
ただ、選挙に参加することは義務ではありません。
選挙に参加しなかったからといって罰則があるわけでもありません。
そのような事情もあって、日本の投票率は芳しくないのが現状です。
投票率を年齢別で統計した際、若年層につれて低くなるという統計データもあります。
「同年代のみんなが投票に行っていないのなら、自分もいかなくてもいい」と思われるかもしれません。
ですが、若者の投票率が低いということは、若者の意見が選挙と通して政治に反映されないということです。
言い換えると、若者のための政策が実現しにくい社会になってしまうのです。
もし今何らかの「生きづらさ」や「社会に対する不安」を抱えている場合、それはあなた自身に問題があるのではなく、社会に問題があるのかもしれません。
そのような社会を変えるためにも、積極的に選挙に参加することをおすすめします。
事実、現代の社会では「生きやすい社会」を作るために若者の声が求められています。
成人としての自覚
繰り返しになりますが、一般的に高校卒業を迎える頃、
つまり18歳を迎えると日本では「成人」として社会に迎え入れられるようになります。
これにより今まで法的に許されなかったことが出来るようになります。
例えば結婚が出来るようになります。
また保護者の同意が無くても、クレジットカードの発行や、携帯電話や賃貸の契約ができるようになります。
この他にも出来るようになることが増え、自由の幅が広がるわけですが、その分責任も増えます。
結婚すれば、末永く幸せな家庭を築けるよう、経済的な努力や相手方の義父母と良好な関係を維持する必要があります。
クレジットカードや携帯電話、賃貸を持つことで、決まった期日に請求額を支払えるようにしなければなりません。
期日に間に合わなかった場合、契約会社によっては契約を打ち切られる場合もあります。
また仮に法律を犯した場合、18歳未満では「少年法」で守られていたことが、守られなくなります。
犯した罪の重さによりますが、例えば、犯人として実名を世に公開されます。
また、少年法を適用した場合と比べて処罰が厳しくなることもあります。
法を犯すまで行かずとも、ちょっとしたイタズラ心でやったことが、インターネット上に晒上げにされ、現実の社会に影響を及ぼし、就職や進学に支障をきたす場合があります。
例えば飲酒・喫煙などです。よく勘違いされることなのですが、飲酒・喫煙は20歳から合法となることなので、成人したからと言ってすぐにお酒やタバコに手を伸ばしてはいけません。
まとめ
以上が、高校生の皆さんにお伝えしたい、いま考えるべき3つの将来でした。
成人という大きな節目を迎えるということは、その分責任を課される為、荷が重いように感じられるかもしれません。
しかし責任を課されるということは、それだけ「大人」としての信頼を置かれており、だからこそ自由が増え楽しみも増えるわけです。
この記事を参考にしていただき、ぜひ皆さんにもこの楽しみを迎えていただけたらと思います。
その為に、将来どんな大人になりたいか、どんな社会で生きたいかを思い描いてみてはいかがでしょうか。